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お稲荷さんのお祭りー初午祭ー

こんにちは、十日恵比須神社 神職です。この「神職と巫女からのお便り」では神社に関する話題から、私たちが日々奉仕をする中で感じることなど、様々な記事を掲載致します。

今回は神社の日常編として、先日出張祭典として奉仕させていただいた稲荷神社のお祭り「初午(はつうま)(さい)」についてご紹介させていただきます。

十日恵比須神社がなぜ稲荷神社のお祭りを?

と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

神道の神様は八百万の神々といわれ、800万(はしら)いらっしゃいます。

神社で商売繁昌・家内安全などの祈願をする際は、その神社でお祭りされている神様、当社であればえびす様(事代主大神)とだいこく様(大國主大神)へお祈り致します。

これが地鎮祭になりますと土地の神様(大地主(おおとこぬし)大神(のおおかみ))とその地域の神様(産土(うぶすなの)大神(おおかみ))、新築の家や建物をお祓いする際はお屋根の神様(()(ふね)二柱(ふたはしら)大神(のおおかみ))というように、各お社での祈願、またお祭りによってお祈りをする神様が変わってまいります。

今回、私(担当神職)が奉仕させていただいたのは、㈱ニップン福岡那の津工場様の敷地内にある稲荷神社にて、初午祭を執り行いました。

稲荷神社の神様は稲荷神、お稲荷さんとして親しまれ、食物の神様であることから五穀豊穣、また商売繁昌の御利益があるとされ、全国で広く厚く信仰されている神様です。

そしてお稲荷さんの毎年の大切なお祭りとして「初午祭」があります。

2月最初の「午の日」にお稲荷さんが稲荷山に鎮座したゆかりの日であるため、全国の稲荷神社でそれぞれ執り行われます。地域によっては二の午、三の午に行うところもございます。

㈱ニップン福岡那の津工場様は、創立とともに敷地内に稲荷神社を建てられ、職員全員でお参りをされてきたそうです。少し前に工場内の桜の木を切る伐木祭で伺った際、初午のお祭りをできないかというご相談を受け、今では毎年のご奉仕をさせていただいております。

神職は仲執りもちを担う存在、皆様に代わって神様へお祈り申し上げるのが務めでありますので、このように神様の御神縁のもとにご奉仕させていただくことは、大変ありがたいことでございます。

これからも様々なお祭りや神事について皆様にご紹介できればと思っております。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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